CBD摂取方法

近年、CBDの需要増加と市場の伸長に伴い、CBDを含む製品はバラエティーに富んできています。
この先も、CBDに対する研究はより一層進められ、栽培技術や加工技術の進歩と共に製品の選択肢はますます広がりを見せてくるでしょう。
CBD愛用者の中で、注目を集めているのが、
『CBDをどのように体内に入れるか?その効果に違いは?』
という点です。
摂取の仕方によって、CBDの働き方に違いが生まれてくるので、そのポイントをしっかりと押さえておきましょう。
「CBDなら万能だ」と適当な方法でCBDを摂取すると効果がよくわからなくなってしまします。
せっかく高価で、価値のあるCBDを摂取するなら、最適な方法を考えてみませんか。

また、摂取方法で、”バイオアベイラビリティ”をいうよく出てくる言葉があります。
要は、吸収率のことで、薬物が人体に投与された後、全身に循環する量を表す指標。
体内に取り込んだ量を100とした場合に、どのくらいの量が全身を循環して身体に作用し、どのくらいの量が身体に作用することなく分解されて排出されてしまうのかを表しています。

100mgの薬剤をバイオアベイラビリティが60%の摂取方法で摂取した場合

・全身循環を循環し作用を発揮…60% 60mg

・全身を巡ることなく分解・排泄…40% 40mg

(※)静脈内に直接投与された場合は100%となる。

CBDは摂取によって、CBDの通るルートというのはもちろん変わってきます。その通るルートでバイオアベイラビリティのパーセンテージは大きく異なります。

では、これから摂取方法を見ていきましょう!!

吸入

摂取方法の中では、効果が現れるまでの時間がもっとも短い
数分で効果が現れ、約30分ほどで効果のピークをむかえるという特徴があります。
急性不安や急いで痛みを軽減させたいという場合に大変有効な方法です。

CBDを含んだ煙や水蒸気は、吸入され肺に移動します。肺には透過性がありますので、CBDの成分は直接血中に入り込むことができます。体内を循環するまでのプロセスが非常に短いので、即効性があるのです。
一方で、摂取したCBDはすぐに血中へと取り込まれ全身で作用し始めますので、効果の持続時間は極めて短いという特徴もあります。
吸入する量にもよりますが、吸入後30分をピークに2時間~4時間程度で効果はなくなるでしょう。

舌下投与

舌の下や口腔内の粘膜からCBDを吸収させる方法です。口の中に入れるという点では、経口摂取と同じですが、舌下投与ではすぐに飲みこまずに舌の下や口の中に留まらせておきます。
これにより、胃や肝臓を通らずにCBDの成分を血中に送りこむことができますのでバイオアベイラビリティが高くなります。
効果発現時間も比較的早く15~30分で効果が現れて4~6時間継続することがわかっています。

経口摂取

サプリメントやエディブルはこの経口摂取にあたります。
CBDを含んだものを経口摂取すると、まずは胃へと運ばれていき、胃酸による消化・分解が行われます。その後肝臓へと送られて分解が行われた後に、小腸や大腸で本格的な栄養素の吸収が行われるという流れを辿っていくのです。
摂取する製品や一人一人の消化器官の働きなどにもよりますが、バイオアベイラビリティは低く6~15%程度だと考えられています。効果が発現するまでの時間も、最低30分~1時間はかかるでしょう。
しかし悪いことばかりではありません。他の食品と同様にじっくりと時間をかけて栄養素が吸収されていきますので、効果の持続時間は長いです。6時間~8時間は体内に留まってじっくりと吸収・作用していくことになるでしょう。

経皮吸収

ジェルやパッチ状の製品であり、CBDは真皮を通過して血中に送りこまれます。少量のカンナビノイドが4時間~12時間をかけてゆっくりと着実に吸収されていくという特徴があります。パッチを剥がせば30分以内に効果が消えることから、用量の調節が容易であるというメリットがあります。
身近なところでは、禁煙用のニコチンパッチが代表的な経皮吸収だといえます。

局所投与

身体の一部分の症状を緩和させるために、軟膏・スプレー・オイルといった形状のCBD成分を直が接皮膚につけることで効果を得るという摂取方法です。
皮膚に付着したCBD成分は、皮膚上にあるカンナビノイド受容体(CB2)と直接融合して局所的に吸収が行われます。吸収されたCBDは血中に取り込まれて全身を循環することはなく、結合した受容体の範囲だけで効果を発揮します。
局所的に素早く効き目が現れ、使い方も簡単であることから皮膚炎や痛み止めに多く用いられる方法です。

まとめ

効果発言までの時間効果持続時間バイオアベイラビリティ
吸入2~15分2~4時間17~44%
(平均35%以上)
経口摂取30~90分6~8時間6~15%
舌下投与15~30分2~4時間6~20%
局所投与15~30分2~4時間-(※)
経皮接種15~30分4~8時間~90%

※局所投与では、CBDが血中に入り込むことや体内で活用されるわけではありませんのでバイオアベイラビティは算出できません。

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